KNIGHT AND KNERD

ナイトライダー」の第3シーズンをちまちま観ていて、後数話と言う所まできました。第3シーズンには「暗躍!謎の忍者軍団・超高温ビーム砲の恐怖!!」というエピソードがあります。この邦題からして分かると思いますが「タカグミ」と称する鳥のお面をつけた「ニンジャ」とか、屋外の金ぴかの仏像の前で怪しげな儀式している坊主とか、アメリカ人の考えるところの「東洋風」描写に眩暈がしそうになります。当時の…もしかしたら今も?…アメリカの日本に対する理解が地平の果てにあったことが良くわかり印象深いエピソードです。勿論「笑える」と言う意味ですが。
それはそれとして、このエピソードに関してはもう気になる箇所があり、それではっきり記憶しております。それというのも、このエピソードの原題は「KNIGHT AND KNERD」なのですが、このうち「KNIGHT」はマイケルやK.I.T.T.の事として、「KNERD」の意味が分からず始めてみた当時から気になっていたからです。このエピソードのゲストの「頭はいいがやることなすこと全てうまくいかない」ダメ青年のエリオットの乗るバイクのナンバーが「KNERD」ですが、ここに何か意味がありそうなのに、辞書にも載ってないのでわけがわからない。今回DVD化されて、TV放送当時カットされた部分を初めて観ましたが、ここでようやく意味が分かりました。元々は「NERD」という単語に「K」をつけて「KNIGHT」に掛けていたのでありました。多分「KNIGHT」とか「KNOW」の「K」は発音しても聞こえないので「NERD」と「KNERD」は同じような音になるのでしょう。
分かってしまえばどうという事はないのですが、20年近くも気になっていた疑問がようやく解消された喜び。これだけでもDVD買った意味があったなあ、と思いました。少し大袈裟ですが。
しかし、いくら本編に影響ない部分とはいえ、サブタイトルに関わる部分をすっぱり切って捨てるというのはなあ。日本語版スタッフも放送枠に合わせるために苦労したのでしょうが、もう少し気を使って欲しかったかも。