STAR TREK "THE MENAGERIE"(宇宙大作戦「タロス星の幻怪人」)

不可解な命令により宇宙基地に赴いたエンタープライズ。基地では命令を出した事実は無く、謎が謎を呼ぶ中、スポックは船を掌握し、エンタープライズの前船長、パイク大佐を伴い出発した。カークらはそれを追うが…と言う話。記念すべき「STAR TREK」のパイロット版。スポックを除く乗員が全然異なっている…「ナンバーワン」とチャペル看護婦は役者さんは一緒ですが…ので、本放送ではそのまま使えないという事で「13年前の出来事」という事で「再利用」しています。少々の齟齬はありますが、忠実で嘘のつけないバルカン人(と地球人のハーフ)のスポックがカーク達を欺いてまで禁断の惑星に赴く理由や、記録も出来ないはずの情報から成り立つ映像など、謎が謎を呼ぶ展開は中々面白い。パイロット版の「THE CAGE」を知っているとネタが割れるので微妙な気はしますが、初見だとさぞ面白かっただろうな、と思いました。微妙とは言いつつも、前述のように上手く利用しているのと、制服等の違いを「昔のこと」として逆手に取ったのは製作者が上手い、と思います。