でびゅー?

ある破綻しかけた物語の敵役(?)の皇帝が言いました。「人は平等ではない」と。
現実社会でも「上を見れば限が無い」と申しますが、色々な格差をみると世を儚んで引きこもるか世界を革命する力(古い…)が欲しくなります。
その「格差」を実感させてくれる人物の一人が同期のH氏です。
H氏は地位・嫁の有無・資産等、あらゆる面で私を遥かに上回る人で、同等なのは重量くらい(らしい)です。視力においても眼鏡装備の私を遥かに上回っているの彼ですが、先日から「眼鏡が欲しい」と言っておりました。どう考えても必要が無いのに…と私などは思うのですが、色々聞いてみると、先日から眼鏡を使うようになった某氏を見て「眼鏡もいいなー」と思うようになったからだそうです。要約すれば「箔をつけるため」とでも言いますか。
…ええと、眼鏡の者をなめるな、という本音はさておき、実は「眼鏡萌え」だったのではないか?と言う疑惑とその傍証も無くも無いですが、それはそれとして、細君の「何で(眼鏡を)買うの」と言う尤もな発言を軽く受け流し、遂に念願の眼鏡を購入したそうであります。
今日その眼鏡を見せてもらいました。明らかに「度」の入ってないプラスチックレンズが装備されており、眼鏡屋さんのサンプルっぽくも見えますが、それを装備したH氏は腹黒さが一層際立ってこれまでと異なる印象を醸し出しておりました。イメージチェンジとしては悪くないと思います。
と言う訳で、早速今日から「眼鏡デビュー」と思ったら「やっぱり恥ずかしいから」という事で封印している模様。 …大枚叩いて何やってるのだか。まあ有り余る資産からみれば雀の涙に過ぎないので痛くも痒くもないのでしょうが、本当に「何やってんだか」。意味があるのかその行為!と私などは思いますが、彼にとっては「買う」と言う行為自体が目的であり、「眼鏡デビュー」とかは二の次、三の次なのでしょう。余裕がある人はうらやましいなあ、と心底思った出来事でした。