温故回顧

とある事情でフロッピーディスクを使う事になった。
と言っても頼まれてフォーマットしただけではあるが。
それにしてもフロッピーなど何年ぶりに使っただろう。あの独特の駆動音やアクセスの遅さが懐かしく、普段使っていた時代を思い出し、ついしみじみしてしまった。いや、あの頃は若かった。あの頃もう少し真面目に人生を考えていたら今は少しはマシになっていただろうか。過去は変えようが無いので無駄な愚痴に過ぎないのだが、ついそういう事を考えてしまった。過去の積み重ねが現在とは言え、なんだか切ないな…と思う。
既婚者である某同僚には「今夜は予定とかないのか」とか言われて「ねーよ」と返したら「(予定を)作らないとだめだ」と反駁の余地のない正論を言われて負ける。更に職場ボスに「お前は(クリスマスも)まだ予定もないよな」とさらっと言われた。古きを思い返しつつ、「ちっ、どうせ私には過去しかねえよ!それも大したことのないなっ!」と涙をこらえる異教徒の祭りの夜であった。