NHK 連続人形活劇「新・三銃士」

14年ぶりの新作人形劇。「新・平家物語」を最後のにNHKの連続人形劇は途絶えていたのだがまさかの復活。
かつてはNHKの人形劇を楽しんだ世代として懐かしさ半分、怖いもの見たさ半分で視聴してみたが、予想外に昔懐かしい人形劇の雰囲気を纏っていて安心した。今やCGで「それらしい」ものを作れる時代になったけれど、敢えて木目の目立つ人形を用いる意気や良し。人形と言うのは独特の雰囲気があり、表情も限定はされるけれど「だがそれがいい」。
まだ始まったばかりで役者さんやナレーターさんが固いと言うか慣れてない感じがあるのと、 OPの音楽が何故かスペイン風で違和感がある事等、気になる所はいくつかある。また最初からいきなり、寧ろ日本の時代劇じゃないか?と思える程のかなりの脚色というか改変があって驚いたりする。しかし、よくある「子供向け」のように「王妃側=正義」「枢機卿側=悪」と言う単純な図式ではなく、コンスタンスもしっかりとボナシュー夫人だったりと、割と大人向けにも考慮されているようなのは好印象。今後の展開にも興味があるので視聴は続ける予定である。原作を知っていても楽しめる作品になってくれるのを期待する。