さて帰ろうかね、と思った所にとある人がやってきて、二時間以上愚痴られる。こちらは気を失いかけるほどのストレスを掛けられたのでさぞや発散出来ただろう、と思ったが、去り際は「こいつわかってねえな」と言いたげな顔で不満そうだった。
不満なら来るな、と言う正論はさておき、普通愚痴をこぼしたら、こぼした方は多少なりともストレスが軽減され、その分こぼされた方にストレスがかかる、と言う「ストレス保存の法則」とでも言うべきもんが世の中には存在するかと思っていた。しかし実際には両方にストレスがかかっただけ、と言う現象も存在するらしい。「ストレス増大の法則」とでも言えば良いのか。
…などと下らない事を考えでもしないとやってられねえ、と言うのが昨夜の話である。私は私で辛い二時間であった。あれほど唯只管帰りたい、と思ったのは久しぶりだ。神様仏様、私はここまで酷い目にあわされて当然な悪行を前世で働いたのでしょうか…