島本和彦「超級!機動武闘伝Gガンダム」1,2巻 角川書店(B6/角川コミックス・エース)

機動武闘伝Gガンダム」のコミカライズ。作者はキャラクター原案でもある島本和彦。そもそも原作となるアニメは島本風の線もあり、キャラクターのノリのそれらしい雰囲気もあったけれど、実際にはかなり違う。アニメの忠実なコミカライズは無理だろう、と思っていたが、案の定島本和彦島本和彦で、基本の筋はそのままに、キャラクターを島本キャラにしてしまっている。回を重ねるごとにそれは暴走しつつあるようだが、島本作品のノリが大丈夫なら十分に楽しめる作品になるであろう。そういう意味では「一見さんお断り」的雰囲気もないではないのが不安だが、良く考えるとアニメも元々そういう系統ではあった。「ガンダムエース」誌上では、「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」が終局に近づいており、今後の柱がどうなるのか気にしていたのだが、この作品が「次の柱」ならならかなりの癖球を放ってきたと思うがさてどうなるか。