竹葉久美子「やさしいセカイのつくりかた」1,2巻 アスキー・メディアワークス(B6/DENGEKI COMICS)

19歳の朝永悠はアメリカの大学院で研究をしていたが、スポンサーの撤退でプロジェクトが打ち切りとなってしまう。悠は日本に戻り、女子高の臨時講師となるが、着任早々生徒に反発されて…と言う話。
女性作者のせいか、少女漫画といってもいい展開ながら、掲載紙のカラーかそこまできらきらした感じはない。勿論悪い意味ではなく、男性でも読みやすいと言う意味である。女子高なので女子高生がわらわらいる訳だが、現時点では悠と「同類」ながらその才能を隠している広瀬葵と今時のギャルながら実は純真一図な草壁ハルカがメインヒロインか。ツンとデレがいい感じで変なハーレムものにならない距離感がいい。色々とシリアスな部分もありつつも、今時珍しいくらいのラブコメがうれしい。もうね、ごろごろしたいくらいに。掲載紙が季刊なため、進みが遅いのが難点だが、研究か講師かでゆれる悠、その才能をもてあまし始める葵、悠に惹かれているが中々うまく行かないハルカを始め、恋愛経験豊富な冬子、眼鏡巨乳腐女子の香代、あとはお色気要因の百合音ちゃんあたりのキャラもいい感じなので続きがとても楽しみな作品である。