家の用事

というのは法事です。いかに仕事でオチこぼれ、私事でも嫁の来手がないということで公私共に負け組街道唯我独尊爆走中な私ですが、田舎では生まれた順番によっては逃げるに逃げられないようになる立場というものがあります。ここで「逃げる」という選択肢がある、あるいは獲得してれば多分相当違う人生歩んでいたでしょうが、「逃げる」が選択肢として見えはしても選択できないような性格に育て上げた私の保護者達の教育が正しかったのか否かはびみょー。まあおとなしく擂鉢抱えて擂粉木でごりごり「お手伝い」してるからそれなりに扱い易くはあるのでしょう。
それはそれとしてその法事。参加すること自体は別にイヤでもなんでもないし、お経というのもあれはあれで聞いていればそれなりに面白いもので、問題があるとすれば私がデブなので長時間正座できないということくらい。心を落ち着かせるために部屋で読書に勤しんでいたら気が付いたら寝てました。しばらく夢の園で遊んでいたら現実世界に引き摺り戻されて、時計をみると法事の開始時刻を半時間は過ぎてました。「あちゃー寝過ごしたか…」ということで親戚の手前、頭を掻いて誤魔化そうと居間にいったら何かヘン。なんだろうと思い恐る恐る「あのー法事は…」と聞くと、肝心の坊主が来てないとのこと。必須行事に「遅刻」してないことに安心すると同時に仮にも「プロ」が何やってんだか…と驚き呆れておりました。そうこうしてたら一時間を過ぎて「こりゃ完全に忘れてるよなー」と思ってたら坊さん登場。 …何やってたんだ本当に。
そして何事も無かったかのようにお経を上げて頂きましたが…なんかいつにも増して動作が荒々しかったというか、準備が足りないように見えたのは私の偏見でしょうか。というかピザの宅配は30分遅れたら無料なんですが、坊さんが一時間遅れたらどんなペナルティがあるのかなー、とか考えてみましたが、間接的なものはともかく直接的なものはなーんも思いつかなかったので思考停止。お釈迦様は「仏法僧を敬え」と仰ったらしいので、下手に茶化すと地獄に叩き落されそうですし。