いまさら「フルメタル・パニック!」

内容を知ってるつもりで実は原作を読んだ事がなかった「フルメタル・パニック!」シリーズ。現在放送中の「フルメタル・パニック!The Second Raid」の原作「終わるデイ・バイ・デイ」まで読了。「シリアスもあるけれど、『戦争ボケ』の主人公が平和な学園で巻き起こす騒動とラブコメ」という認識だった作品が何故R-15なのかようやく状況が飲み込めました。「分かったつもり」でそれが間違っていた…この作品ではあながち間違ってはいないのですが…場合は我ながら度し難い。自己嫌悪はさて置き、「アニメは(状況理解してないがらも)中々面白いけど、原作がダメダメだったらどうしよう…」というのが杞憂で、これまで以上に愉しむ事が出来そうです。良い哉良い哉。
原作は長編がシリアス、短編がギャグ(一部例外有)という「スレイヤーズ」以来の富士見ファンタジア文庫の「伝統」に則ったフォーマットで短編集は長編(というかシリーズ)第一巻「戦うボーイ・ミーツ・ガール」を読んでおけば基本的にどこから読んでも良いという形で肩が凝らないバカ話が多くてこれはこれでいいと思います。宗介が弱小ラグビー部を鍛える話が特にバカバカしくてよかった。ただ、長編はあくまでシリアスなため、話が進むにつれて「後戻り出来ない」感が強くなっており、今後(まだ未読のものがあるので現在進行形かもしれませんが)、シリアスとギャグ、即ち長編と短編が乖離してしまった時にそのギャップの激しさに困惑しそうな気配がないでもないです。未読分の内、とりあえず長編はアニメ放送終了まで置いといて短編だけ引き続き読む事にしておくつもり。