ガンダムW(#1〜#10)

少し前から某ローカル局で放送が始まっており10話まで視聴。
「アフターコロニー195年」と言う事で1995年放送作品で「一回り」昔の物だと思うと感慨が。
本放送当時は「Gガンダム」の後だったので露骨な女性層確保とも思えるキャラクター造形に違和感を覚えたり、どこからか「電波」受信してるんじゃないのか?と疑いたくなるようなキャラの言動に戸惑ったのも今は昔。この十二年の間に色々なアニメがあり、同じく「ガンダム」の名を冠する作品で更に「電波」なキャラクターを擁する作品が出てきたりもしているので、今や「ああ普通に楽しめるな」と言うのが正直な所。レディ・アンとかは「可愛い」ものじゃありませんか。絶対上司にも部下にも持ちたくないですが。
圧倒的な戦力の「ガンダム」とそれに対抗しうる「トールギス」の出現(と言うか「発掘」か?)、そして「故郷」を盾に取られて敗北する主人公達と、一年放送である事を利用して割と真面目にドラマが出来ています。ガンダムは強いのですが、戦局全体を変えるには至らない。戦場では勝っても世界の流れから観れば「敗北していく」と言う、無常観を漂わせているのは良いと思います。大谷幸の手になるOZのテーマっぽい、ハッタリの効いた音楽も良いです。ただEDはリリーナのイメージには合うのかもしれませんが作品に対しては…一寸微妙か。
なんだかんだでこの後、「迷走」とも思える展開になる訳ですがこの調子なら一年普通に楽しめそうな気がします。