「坂の上の雲」第3回「国家鳴動」 NHK(ドラマ)

日本が国家として成長しようとする中、国際情勢は猶予を与えてはくれず、清国との間で戦雲が渦巻く。そんな中、病を得た子規は…と言う感じのあらすじであるが、今回は前2回よりも「国家間の係争」と言う外交とそれぞれが国を憂いて行動する政治家や軍人達と言う、どちらかと言えば大所高所の視点も展開が多かった気がする。そして急激な事態の推移から少しダイジェストと言うか掛け足の感があったのは残念ではある。今回は「のぼさん」こと子規が主役で秋山兄弟は少し脇に引き退いた漢字もあるが、日清戦争と言う嵐の前の静けさという気配は伝わったと思う。好古の結婚は少しコメディリリーフ色が強い気がしたが、まああのくらいの息抜きはあっても良いのではなかろうか。
それにしても国家の大物たちを演じるのは誰も彼も大河ドラマの主役級ばかりで画面に力が入る。些か年が行ってるのが難ではあるが、あのクラスの役者でなければ明治期の元勲たちをやるのは無理なのだろうな、やっぱり。