侍戦隊シンケンジャー 第四十二幕〜四十六幕 TV朝日系列(ドラマ)

しばらく撮り溜めて観てなかったが「凄い」と言う噂にまとめ観をした。あまりの展開にビール吹いた。
戦隊もの」は「小さなお友達向け」であり、勧善懲悪の話である。色々な試みや演出もあり、大人でも楽しめる作品もあるのだが、基本的なこの路線を外す事は無い。しかし、このシンケンジャーは「本当に外れないでいけるのか?」と言う状況になっている。
四十二幕・四十三幕はドウコクと袂を分かったアクマロの最後の野望が明らかになるが「道具」として使われるように見えた十臓は本来狂った悪役であるアクマロをすら凌駕する「外道」っぷりを発揮している。これも大概に「子供向けか?」と思うのだが、続く四十四幕ではシンケンジャーの根幹に関わる秘密が明らかになり、「戦隊ものでここまでやるか」の状態である。
シンケンレッド、志葉丈瑠は真摯ながら「不器用な『殿』」であり、漸く「家臣」である侍達と結びつきが出来てきた。 10か月にわたりこの事を描いていた「シンケンジャー」であるが、ここにきて「姫」が出現し、丈瑠の正体が明らかになる。今から思えば最初から「俺は、違う」等いくつもの伏線があり、一年を通してドラマとして作り上げていたスタッフに「騙された」。正義の為、外道衆を倒す為、御題目はいくつもあげられるが「びっくりするくらい何もないな」と言う主人公の言葉が重い。このまま外道に堕ちてラスボスになるんじゃないかと言う勢いだが、流石にそれは無いと思うけれど、本当にとんでもない展開になっている。
上手く風呂敷が畳めれば凄い作品として終わりそうだが、どうなる事がさっぱり分からないので今後の展開から目が離せない。