福井晴敏の手になる同名小説のアニメ化。「シャアの反乱」から三年後の世界で連邦政府の根幹を揺るがすと言う「ラプラスの箱」を巡る争いを描く作品である。原作全10巻の内、最初の2巻分をアニメ化しているのだが、約一時間に渡る密度の濃いものに仕上がっている。「ガンダム」は「マクロス」をはじめとする他のアニメに映像表現で後れを取った感があったのだが、じっくり描かれたMS戦は良い。ぞくぞくする。 MSは「重さ」が表現出来てなんぼだが、これは良く出来ていると思う。人間の動きや表情もしっかり描けているし、今後に大いに期待したい。「機動戦士ガンダム」等、「宇宙世紀もの」の知識があるのが前提となってしまうが、逆に言えば知識がある人には大いにお勧めの作品である。