プロの技

某国に出張中のとある人が帰国予定日を過ぎても帰ってきません。投降したとか亡命したとかそういうことではなく、単に飛行機が飛ばないためです。何故飛ばないかといえば、最初は「飛行機(機体)がない」といわれていましたが、後の情報で「飛行場のレーダーが壊れて離着陸できない」のが根本原因と分かりました。なんか信じられない話ですが、わが国でも操縦ミスだの整備不良などで航空業界ごたごたしてるくらいですから、余所の国でも「あってもおかしくはない」というところでしょうか。ただ、そのために留め置かれてる人にとっては何の慰めにはなりませんけど。
この話を聞いたとき「ああ大変だなあ」と思ったのですが、よくよく聞いていると、レーダーが故障中でも「腕に覚えのあるパイロットは離着陸してる」とのこと。そんな無茶な管制状況でやってるその国というのはやはり四千年の歴史のある訓練でも積んでて五感が研ぎ澄まされている… というのも考えづらいというか、ほとんどギャンブルに近いのではないか。パイロットも「プロの技」を誇っているのかもしれませんが、そういう状況でも飛行機乗らないといけないその状況に遠い空で涙するしかありません。まったく海外出張というのは大変ですなあ。