裁断の愉しみ

禁断じゃないよ、裁断だよ?
先頃、机の上、下及び中について関係者から怒られたりしました。社会人としては当然の事なので仕方ない…と思いつつ、最近不要な書類をちまちま分類して処分しております。身辺整理とかじゃないですよ。内示も何もありませんから。念のため。
昔は書類の始末など簡単なもので、適当に縛って捨てとけば良かったのですが、情報資産保護とか機密保持とかが厳しくなった関係で、多くの書類は裁断する事を求められます。私が持っている書類程度がそんな大層なものか?と思わないでもないですが、決まりを破るに対してそれ程情熱も気力もある訳もないので裁断機を利用する事が多くなりました。職場では私が黙々と書類を裁断機に投入する姿を見た人も居るかもしれません。
 紙の裁断機と言えば、あまりに細かく裁断する為に「リサイクル」と言う観点からは良い無いと聞きますし、そもそも裁断機が私の席から遠いのでそこまで行くのが面倒でした。しかし、イヤイヤながらも遠くの裁断機の所まで行って一枚二枚と裁断してると、段々とこの「裁断」と言う作業が楽しくなってくる不思議。内容が分からないように塗りつぶしたり、手で細かく裁断するのと違って一瞬で粉々になるのがなんとも面白い。終いには裁断する対象が無くなると「むー、もっと無いのか!?」と紙を探し回ってたり回らなかったり。
一応表向きは、少し大袈裟に言えば「山のように」あった不要書類が徐々に減って行くのと反比例して「整理された」と言う感じが増大する、という事にしてますが、裁断というのもやってみれば非常に面白いものでした。もう少しこの愉しみに早く気づいていれば…。人生とは往々にして乗り遅れたり、乗り間違えたりするもので、時間を有効に活用できていないのだな、と改めて思い知らせてくれた、新しい愉しみであります。
うう、いろいろ考えたらこんなのほしくなってきました。どーしよーかなー。