失われた文明 インカ・マヤ・アステカ展

覚えていたので行ってみました。久しぶり…実際の所数十年振りの国立科学博物館。たまにはアカデミックに。


初日だけあって行列出来てますが普通に並んで入ります。最初に簡単な説明等がありまして、それを読んで改めて認識しましたが、インカ・マヤ・アステカとなると「中南米」の文明と大括りにしてますが、良く考えると地域も違えば時代も違う。実際の展示物を見るとそれを実感します。巨大なレリーフやフィギアには圧倒されますし、土器や仮面も興味深い。どこの地域の文明もそうなのですが「古代」のものの方が精緻で個性的で、時代が過ぎるにつれてそれが失われていくように感じるのは私だけでしょうか。文明や技術は必ずしもリニアに向上していくのではなく、向上したり停滞したりまた向上したりしながら時を重ねて来たのだろうか、と埒も無い事を考えるのもまた楽しいものです。
マヤ、アステカ、そしてインカ。どの文明もそれぞれ個性的ですが、最も理解しがたいのが時代も古く神秘のヴェールに包まれたマヤ・アステカではなく、最も時代が近いインカというのもまた面白い。あの死生観は非常に個性的です…と言うかあのミイラは非常に、その印象的でした。マヤ、アステカでは中国の文明でも見られるような翡翠の仮面やベビーフェイスの土偶、そしてワシの戦士と冥界の神の像が非常に印象的でした。等身大の像はやはり印象に残ります。図版では分からない。
そんなこんなで面白い見物でありました。世間話している人とか声高に同行者に感想を語る人とかマナー的にどうなんだ、と思う人々も居ましたが、まあ時を忘れて愉しむ事が出来ました。博物館は面白い。これに限らず、またしばしば博物館や美術館を訪れてみたいものです。
ちなみに収得は次の通り。

ペーパーウェイトとか他にも欲しいものはありましたが、財布が空になりそうだったので踏みとどまりました。また機会があれば考えましょう。