読んだ本

西村京太郎「終着駅殺人事件」 光文社(文庫/光文社)

高校の同級生達が7年ぶりに集まり故郷へ帰る旅行で次々に起こる殺人。犯人はそして動機は…と言う事で所謂「トラベルミステリー」なのですが、「日本推理作家協会賞受賞」作品は伊達じゃない。実際の所は時刻表トリックとかよりもなによりも最後の最後まで動機が分からないところ。何度か読んでる本で、結果は分かっているし、正直古びた所も多々ありますが、再読に十分以上に耐えうる良作だと思います。

西村京太郎「京都感情旅行殺人事件」 光文社(文庫/光文社)

京都で頻発する「心中」事件。そこには驚くべき事実が隠されていた、という事でこちらも「動機が分からない」殺人事件です。正直な所、「このくらいでここまでするか」と思わなくもないですが、畳み掛けるように起こる事件で読ませてくれます。取り敢えず「終着駅殺人事件」と同じく「思いも寄らない動機」を愉しむ本だと思います。