作者得意の「眼鏡っ娘」漫画です。
と言うか、中心は「眼鏡っ娘」ですが、寧ろ暴走しているのがその周辺の連中だと言ういつものパターンの作品です。ただ、いつもと違うのは、「図書委員長」の眼鏡と胸が「フェイク」だと言う事で、作者のあとがきにも触れられていますが「原理主義」の方々には受け入れづらいものがあるでしょう。私も少しは「原理主義」の部分があるので少々驚きましたが、言われてみればそれに囚われて「幸せになれない」と言うのも確かかもしれません。いや、蒙を啓かれたというか。まだまだ眼鏡道を極めるには遠いですね。とりあえず、眼鏡と胸がフェイクであっても、一応は眼鏡を使い、「図書委員長」の称号を持つふみみさんは良い感じです。
それはそれとして、どれもいつもの西川魯介漫画で面白いのですが、表題作と同時収録されている「dioptrisch!」の両方が、どうにも「途中」と言う感じがして座りがよろしくない。書き下ろしでも良いですが、続きも出して欲しいな、と思いました。
