【感想メモ】 西郷信綱「古事記注釈 第一巻」 筑摩書房(文庫/ちくま学芸文庫/ISBN4-480-08911-X)

古事記の文章を注釈する研究書として名の通っているものの一つですが、今回初読です。第一巻は著者の序文と太安万侶の序文から伊邪那岐神が黄泉から戻り禊をして三貴子が出現するところまで。古事記はこれまで現代文訳したものしか読んだ事がなかったのですが、原文あるいは読下し文だと違う味わいがある上にそれに注釈をつけられると知らなかったことが沢山あることが明らかになり、驚きと楽しみが増えます。稗田阿礼についてのこの本の意見はなかなかに驚きです。正しいのか否かはおいといても、いろいろと考えるべきことはあるなあ、と感心したので続きも愉しんで読みたいと思います。