【感想メモ】 田中啓文「天岩屋戸の研究」 講談社(新書/講談社ノベルズ/ISBN4-06-182423-6)

「私立伝奇学園高等学校民俗学研究会」の第三巻にして最終巻。国史の謎をしょーもない駄洒落で解き明かす(?)シリーズですが、今回はより連作っぽくなって「最後の謎」に到達します。といっても伏線というか分かり易い材料は既にちりばめられていたのでそう驚くことはないですが、<独楽>最終奥義は少し笑いました。確かにリセットするにはあれしか手がないですが、もう科学もなにもあったものじゃない。それでも笑って許して読めるのが作者の作風というやつでしょうか。