D.エディングス「マロリオン物語1 西方の大君主」 早川書房(文庫/ハヤカワ文庫FT)

ベルガリアード物語」の続編です。宿敵トラクとの戦いに勝利し、リヴァ王にして<西方の大君主>となったベルガリオンの新たなる冒険、ということですが、第一巻であるこの本では「ベルガリアード」の後日談というか「マロリオン」発端となる舞台と道具の準備段階という感じです。軽妙な会話文が多くて読みやすいのは良いとして、内容にしてはページ数が多目です。とにかく冒険は始まりましたが、<王にして神>という最大の宿敵が居なくなった状況で、どのような敵が出てくるのか。続編にありがちな中途半端な敵じゃないといいなあ、と思います。
なお、初読の為、ネタバレがあるらしい「魔術師ベルガラス」と「女魔術師ポルガラ」は積読状態です。そういう意味で普通に楽しめるものになるといいな、と期待してます。