新装版

最近めっきり読書のペースが落ちてまして、その上新しいものに挑戦する気力も無いので、「昔読んだ事のある」安定した作品に手を出してしまう事がしばしばです。そんな中、先月、綾辻行人の「十角館の殺人」の「新装版」が出てまして懐かしく読みました。
この新装版は同じ作者の「暗黒館の殺人」が文庫化されたのでその一環かと思っていたのですが、 12月の発売予定を見てみると、井沢元彦「猿丸幻視行」と栗本薫「ぼくらの時代」も「新装版」が出るようです。講談社は新書で「綾辻・有栖川 復刊セレクション」と銘打って昔の作品を出しているようなので、社として「昔の作品も出してみよう」と言う事なのでしょうか。
出版業界も大変なようで、少し古い作品はともすればすぐに絶版・品切になります。そういう状況下で古い作品を読める「新装版」はありがたくはありますが、ネット配信とかでもう少し手軽に出来ないものなのか。文字を読むのに紙以上の媒体は未だに無く、「本」となった瞬間から配送等で負荷が掛かるのでオンデマンドもあまり一般的にはなってないような気がする。そうそう簡単には行かないでしょうが、21世紀になったことだし、もう少しなんとかならないもんでしょうか、と思います。
どうでも良いですが、どうせ新装版だすなら「ぼくらの」も良いですが「絃の聖域」のが良かったな…