「聖闘士星矢 最終聖戦の戦士たち」

「THE MOVIE BOX」の四枚目。「真紅の〜」の後続作品ですが元の45分ものに戻りました。戻ったといっても面白さが戻ってきたわけではありません。はっきりいえば面白くありません。
ストーリーや演出、そして作画のどれもがTVシリーズの放映中に原作のエピソードが不足した時に TVスタッフが無理矢理追加した程度の無茶なレベルのエピソードがありましたが、まさにそのレベルになっていました。仮にも「劇場版」と銘打っているのにこのレベルのものを上映したとは…関係者の人はどういう気持ちだったのでしょう。そもそもギリシアの女神であるアテナの存在をベースにしている作品に一神教の存在を混ぜるとわけわからなくなる、と上映前には思ったものですが、このぐだぐだ加減はそういうレベルの話ではなく、はっきりいえばそれ以前の問題。上映当時は既にTVシリーズは終わっていたと思うので「TVの余韻」というだけだったんでしょうねえ… 声優陣はがんばっておられますが作品的にはいまいちどころじゃありません。強さのインフレなども悪い意味で炸裂しているし、見ていてだんだん悲しくなりました。
「THE MOVIE BOX」収録の4作品ですが、結局「邪神エリス」を頂点にだんだんと「いまいち」度が加速していたという、昔の記憶とかわりはないようです。もう少しそれらしいものを作り続けることはできなかったのか…今更言っても仕方ないことですが、ついそんなことを考えてしまいます。