森山大輔「クロノクルセイド」8巻 角川書店(A5/ドラゴンコミックス/ISBN4-04-926247-9)

最終巻。パンデモニウムへ乗り込んだクロノとロゼットの最終決戦。前巻でサテラが退場するなど犠牲を払いつつも前に進む二人。そして対峙するロゼットとヨシュア。全ての決着と謎が明かされるわけですが、実際のところ、大きなサプライズがあるわけでもなくなんというか手堅くストーリーが展開していきます。それは決して悪いわけではなく、最後の〆はしっかりしていて良かったと思います。連載の最終回はあまりにあっさりしていて、これはこれで割り切ってるな、と思ったものですが単行本ではしっかりエピローグの追加がありました。これも「蛇足」にはならない程度で悪くありませんでした。ハッピーあるいはアンハッピーかは受け取る人によって感じ方はいろいろ有るでしょうが、私はきれいにまとまってよかったと思っています。
掲載雑誌がいろいろあったので終盤は連載がどうなるか気をもんでいましたが、無事に完結できて何よりです。全8巻で分量も丁度良く、また最初から通して読み直して見たいと思います。