太さは罪

今日も今日とて自転車通勤だが、「銀の稲妻」号はチェーンがむき出しである。
チェーンカバーのある自転車など持っていないが、それはそれとして、むき出しのチェーンはズボンの敵である。何故敵かといえばズボンが汚れるから。
私は脚が太い。とても無駄に太い。ズボンを選ぶのに非常に苦労するくらいに太い。結果として裾がだぶついたりする。そこで自転車に乗る時には裾を専用のベルトで縛るのでそこは問題ない。しかし今朝、信号待ちの際に止まり方が悪いと右脚の脹脛の所にチェーンがべったり付く事に気付いた。たまたま濃い色のズボンであったのであまり目立たないが良く見るとはっきり分かる。油汚れは面倒なのに…
チェーンが汚れているのも問題ではあるが、久しぶりにむき出しのチェーンの危険性に気付いた。今更、ではあるが。
かつてもこういうことはあったが、これほど危険は大きくなかった。と言う事は乗り方が下手になったのか、脚が太くなったかのどちらか、あるいはその両方であろう。「蒼」や「白」ではあまりこのようなことが起こらない事を考えると、昔「銀」に乗っていた頃より脚が太くなり、無意識にやっていた危険回避が効かなくなっていた、と見るのが妥当かもしれぬ。
全く、デブは罪である。むき出しのチェーンが自転車乗りの敵であるのが自明であるようにデブは罪である。痩せよう、といつも思うのだが、過去何度か実行した減量でも脚は中々細くならなかった。寧ろ筋肉が付いて太くなる事すらあった。ならば減量は無意味なのか、と思わなくも無いが、やらなければやらないだけ脂が付いて脚が太くなるのもまた自明。どこぞの恒星観測員は兵器開発競争をして、「血を吐きながら続ける悲しいマラソン」と言ったが、デブが生き続けるのもまたそれに近しい気がしてきた。
全く、太さは罪である。