トランスフォーマー(映画/2007年/アメリカ)

タカラ(現:タカラトミー)の「ダイアクロン」「ミクロマン」の米国展開により生まれた「トランスフォーマー」。アニメになり日本に「逆輸入」もされ、展開が続いていましたがついに実写、と言うか特撮映画になりました。
ハリウッドの原作枯渇もここまで来たか、というのが「映画化決定」の報を聞いた時の最初の感想でした。しかし、色々と情報が入るたびに割りと興味が出てきて、実際に観てみたら悪くない。かなり「アメリカ万歳!」「軍格好いいぜ!」と言う監督の「個性」が出てるし、アメリカの「オタク」(NERD?)の恋物語が入ってるし、アニメの「トランスフォーマー」とはかなり違う色合いですが、車や飛行機、果てはラジカセや携帯電話が変形し、暴れまくる映像は迫力満点です。
「人間」のドラマが長く、その分が冗長に感じる事、トランスフォーマーたち、特にDECEPTICONSのメンバーのキャラ立ちが出来てない事、折角のロボットの変形やバトルがカメラが近すぎる(引き過ぎている)ので目が疲れる上に見栄えが良くない事など、気になる欠点も多いですが、B級アクション映画としては十分な出来だと思います。
ちなみに私が観たのは「吹替版」。OPTIMUS PRIMEの声が玄田哲章と言う「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」の頃からファンやってる身としては「コンボイ司令官」の声がうれしい限りですが、「私に良い考えがある」はなかったです。ちょっと寂しい。あと、他のメンバーもオリジナルは全部は無理でもメガトロンは加藤精三にしてほしかった。それから字幕版は仕方ないにしても、吹替版では「AUTOBOTS」を「サイバトロン」、「DECEPTICONS」を「デストロン」、「OPTIMUS PRIME」を「コンボイ」等々、アニメの日本語版の名称にあわせて欲しかったです。