STAR TREK "THE ENEMY WITHIN" (宇宙大作戦「二人のカーク」)

調査に赴いた惑星から戻ったカークは「表」と「裏」の二つの存在に分かれてしまった。転送機は故障し、惑星上の調査班に危機がせまり、カークは…と言う緊迫感のあるエピソードです。
一般的には「善」と「悪」に分かれたら後者を一方的に排除しようとしますが、このエピソードでは、「善」に論理や人格等が含まれるものの、決断力等は「悪」に含まれ、その二つが揃わなければカークはカークでいられない、と言う中々興味深い展開です。欧米ではどちらかと言えば二元論が多いので初見の頃から欧米人も「必要悪」は認識しているのだ、と感心したものです。一人二役のW.シャトナーはかなりがんばっております。