究極超人あ〜る(DVD)

実家に帰ったので「アクエリオン」でも観ようかと思ったら見つからず…多分何処かに埋まっているのでしょう…に、たまたま見つかったDVDがこれでした。
原作終了後の夏休み、西園寺まりぃの仕掛けた「罠」に乗った光画部、と言うか鳥坂センパイに引きずられた光画部の面々+OB・OGの面々の騒動描くOVAです。元々は1991年くらいに出たものですが、DVDは3〜4年前に出たものです。
DVDの発売でも「古め」と言う感じですが、原作は20年近く前のものであり、良い意味のノスタルジーを感じるものであります。 OVAでは先に発売されているイメージアルバム…当時はLPレコードでしたな…のキャストをほぼ再現し、光画部のその後、を淡々と描く感じの作品に仕上がっています。ただ、漫画でしか表せない「間」と言うやつは残念ながら「いまひとつ」で、手書きのアニメと言う懐かしさはあるにしても、「あ〜る」の世界は十全に再現しているとは、ファンとしても言いづらい。
飯田線ののどかさと言うか、そういうローカル線を仲間たちと楽しめる時間と言うか余裕を持つ世代であった、「過去」を思いつつ、過ぎ去った時代への懐かしさや郷愁を客観視して愉しむファンムービーといったところでしょう。携帯電話もモバイルPCもなく、電話連絡をして回覧を回し…そういう時代も確かに日本には存在したのです。遠い過去の話ですが…
それにしても主役のR・田中一郎と鰯水、「中の人」は塩沢兼人氏と鈴置洋孝氏ですが、既に鬼籍に入られてます。それも含めれば本当に遠い過去の懐かしい時代のスケッチのような作品であります。