巨大なビルの吹き抜けの内側は競技場。銀色とも灰色ともつかぬ「巨人」たちが戦う競技場。
何の為に戦いか分からない「巨人」たちの戦いは悲壮。血こそ流れないけど悲壮。
理由の分からぬ戦いと大きな建物と「巨人」たちに怯える。何故自分がここに居るのか判らない事に怯える。
ふと気付くとここは知らない街。見た事も来た事も名前も分からない街。
見知らぬ人と共に人を探す。理由が分からないけれど人を探す。
探し当てた先には困惑と驚愕。何故そうなったのか知らないはずなのに知っている困惑と驚愕。
「巨人」となる、または「巨人」を操る存在に対する疑念。この場所がそのような場所である疑念。
どこかドラマを観ているようなもどかしさ。でもそこにあるのに手がとどかないもどかしさ。
この先がどうなるか分かっているのにどうしようもない諦観。諦観しているのに諦観しきれない諦観。
逃げ出したいのに逃げ出せない恐怖。夢だと分かっているのに目覚めない恐怖。
そして訪れる結末と破局。それは必ず来る結末と破局。来なければならない結末と破局。しかし観る事のできない結末と破局

と言うのが朝の夢。内容の大半は忘れていますが、自分がその場の当事者でありながら「視聴者」であり、「視聴者」でありながら「チャンネルを替えられない」というもどかしさと焦燥感ののあるヘンな夢でした。とりあえず自分に直接的な危害を加えられる訳でもないのに「自分が何も出来ない」罪悪感に苛まれて気分良くない。何だったんだろう、この夢は。