週刊少年サンデー2004年39号

しばらくの間購入しておりませんでしたが今週号から4号にわたって 椎名高志(公式サイト)の「絶対可憐チルドレン」が短期集中連載されるので久しぶりに購入。単行本派へシフトしていた間に「改蔵」「美鳥」は終わってるし「暗号名はBF」がリストラされるし、雑誌の方向性が私の嗜好からずれているような。単行本を購入している作品もいくつかありますが、雑誌購入をこのまま続けるかは正直なところかなり微妙です。
さて「絶対可憐チルドレン」ですが、以前増刊のほうで読みきりとして描かれたものの再構成版なわけですが、超能力者が世間的に認知されている世界でトップレベルの能力をもつ3人の少女達とその「お守」の青年を中心としたドタバタコメディという基本路線は変わっていません。ドタバタコメディの部分は楽しいし、細かいところに気を使って作品を描いているのは十分わかります。実際、こちらを最初に読んでいれば素直に「面白い」といえるのですが、ただ増刊の時の読みきりを先に読んでいるとそちらよりいささか暗い感じがするのが気になります。読みきり版は一話で全て決着をつける必要があるのでキャラクター・ストーリー共濃縮されていてさらに絶妙にバランスのとれたものになっておりました。ギャグやシリアスなどいろいろな要素がうまいこと交じり合って大変楽しいものに仕上がっていたので今回の連載(短期ですが)も期待していたのですが、「連載」という形式に持っていく為かどうかわかりませんが、第一回は少し落ち着きすぎというか、少しパワーを押さえ気味というか。とりあえず4話トータルで最終的な評価をしたいと思いますが、もっと作者に好き勝手やらせたほうが普通に面白いんじゃないかなあ、と思いました。ともかく、4話目をみたとき、この不安が単なる杞憂で「継続連載決定!」とかになるのをファンとしては期待しています。