努力と根性

本来私が担当するはずで見積もりや実験などで多大な負荷をかけられた割には他所のGr.に持っていかれた仕事に関しての打ち合わせが明日行われます。それに先立ち資料が配布されたので一応目を通したのですがいささか気になるところがあるので、うちのチームと隣のチームの関係者に声をかけて事前打ち合わせをすることとしました。
私らしくも無く前向きですが、「気になる部分」が割りにクリティカルなので不見不言不聞を通すわけにいかなかったからで、無視していい程度なら間違いなく放置します。まあそれはそれとして、「10分くらいで打ち合わせしとこうか」という某マネージャーの宣言も虚しく、ちょっと話しただけで出るわ出るわ。叩くまでも無く埃が舞いまくってます。要するに「問題」がいろいろあって、このまま打ち合わせなどしようものなら会議の紛糾間違いなし、といったところだったわけです。事前に打ち合わせしといてよかった…というのは間違いことなのですが、実はそれでも基本的には問題は解決しておらず、明日の会議で問題点を挙げて不慮の事態に備えよー、ということなのですが、それでもやらないよりはマシ。
そもそも何故こういうことになったかといえばいろいろ事情はあるのですが、プロジェクトの三大制約条件である

・品質
・時間
・コスト

のうち、特に「時間」と「コスト」を極限まで圧縮し、それをさらに100番くらいのペーパーで削ったために「品質」が…というまあよくある話といえばそれまでですがそれがさらに紆余曲折を経たらこうなったのであります。問題にすべきはそもそもこのことなのですが、個人的に気になっているのは削りまくった部分を補うのに「交渉」や「影響力」、「説得」等のスキルを用いることなく「努力」と「根性」を用いようとしているところ。個人ベースでやるのは個人のリスクで、と思いますが、 職場、それもプロジェクトにおいて、よりにもよって 上級マネージャーが「やるしかない」「がんばるしかない」 を連呼されると正直ひいてしまいますなあ…。
勇者なら「勇気で補う」ことができるかもしれませんが、それにしたってせいぜい「成功率」だしなあ… なんかもうだめだめな感じ。