デス種

考えた末に同じ事を繰り返して戦場にただ混乱を齎すAA組。
キラがいつもの「質問を質問ではぐらかす」とか妙に悟りきったようなイラつく台詞は鳴りを潜め、「カガリが泣いてるんだ!」という物凄くミニマムながら分かりやすい動機を表明したのは悪くない。電波がいないので少し元に戻ったか。
対して立場がなさすぎるアスラン。スペック上ではフリーダムと同等、事によると上回るはずのセイバーを以ってしても瞬殺されるとは…技量はアスランが上だったはずなのに、悩んで種割れしない結果といえばそれまでですが、あまりになさけない。これではもうセイバーの1/100はないな…
一方、ブチ切れて再び種割れしたシンは相手を舐めてかかった(としか思えない)キラの攻撃をかわし、一瞬だけ主人公のような動き。一瞬というのはいいすぎで、ブラストシルエットを犠牲にしつつもアビスを撃墜… って、アウルはあれで退場ですか?爆発してないから生きてないとはいいきれませんが、もう少し盛り上げてもいいのに何か物凄く哀れ。今回はシルエットを次々と換えて戦うインパルスはいつになくいい感じです。それが仮にこれまでの映像を「使いまわす」ためであっても。こういうのをもう少し早くから出していればプラモデルが叩き売られることもなかったでしょうに。
ミネルバ組は艦自体が中破、レイ機が中破、ルナ機は大破。セイバーは大破しているから無事なのはインパルスのみ。艦長の「(AAを)敵とみなす!」という宣言以外いいとこなかったですね。まああの戦力差でよくやってるともいえますが。オーブ軍は軒並みよくやってます。実際、カガリが出てきたことに動揺…この一点のみをあげてもカガリのバカさが際立つ…しつつもの、軍人として指揮に従わざるを得ない事を表明するMS隊隊長など脇役のくせにいい味を出しています。トダカ一佐は恰好いいのですが、やってることは空母を前進させるという意味不明の戦術で無駄な被害を大きくしてるのと、部下をテロリストの仲間になれといってたり、釈然としない部分多し。 MS隊隊長のように「心ならずも国の為」に尽くす姿を続けたほうが茨の道ではありますが、「大人」としての描写になると思うのですが…。このあたり、ヒロイズムに悪い意味で毒されているのが感じて少々気分悪いです。ただ、かつて家族を亡くして落ち込んでいたシンの身を案じ、プラントに送るという善行を施した一佐が、血に飢えた(と敢えていいたい)当のシンに殺られるという演出はいい。連合軍の人達もそうですが、これは敬礼モノです。
どうでもいいですが、来週は総集編ですか…いつもそうなんですがタイミングをもう少し見計らえよ>スタッフ